部分放電を高周波(数MHz〜数十MHz)で検出する場合、一般的な測定(数百kHzで検出する方法)のときに行う電荷校正法では校正に誤差が生じます。この原因は、1)校正器の対地間静電容量、2)校正用標準コンデンサの静電容量値が大きい、3)校正用リードのインダクタンスと校正用標準コンデンサによる共振、などです。
ZC−8は、1)の対策としてコモンモードフィルタを入れ、2)、3)の対策として校正用標準コンデンサの静電容量値を小さくしたものです。
使用方法は、校正器のPULSE OUTPUT端子にケーブルを接続し、その先にZC−8をつけて、供試物に電荷を注入します。
(1)入力端子 | BNC |
(2)コモンモードフィルタインダクタンス | 70μH±(20%以下) |
(3)標準静電容量 | 1pF±(20%以下) |
(4)出力端子 | M6ターミナル |
(5)寸法(取付部品を含まず) | L=76±1.2、W=67±1.2、H=42±1.2mm |
(6)付属品 接続ケーブル(3D−2V 10m) | 1 |
注入リード(30cm赤黒2本1組) | 1 |
接地線(2m) | 1 |
(1)供試物へ接続する電荷注入リードは、極力短くし、供試物を含めたリードのループ面積を、極力小さくして下さい。
(2)高周波部分放電測定用なので、一般的な周波数(数百kHz)での測定の為の電荷校正には使用できません。