CD-5形同調式部分放電測定器仕様
1.概要
本測定器は、各種電気機器、ケーブル、電子部品、絶縁材料などの絶縁の良否を判定する絶縁特性試験法のなかで、最も信頼性の高い部放電試験の為の測定器です。
国内で既に約500台が(2000年5月現在)、出荷されご好評を博しています。
2.特徴
(1)増幅器に中心周波数400KHz(±50kHz)中帯域同調法を採用、帯域外の外来ノイズの影響を受けず、高感度測定が可能です。
(2)ND−1形論理回路雑音弁別器(連続ノイズ及びそれに準ずる様な極めて頻度が高いノイズには、効果がありません。)
BL-1形平衡入力形コロナ検出器を接続すれば、外来ノイズの影響を更に除去できます。
(3)PDC−2形部分放電計数率計を接続すれば、部分放電の発生頻度及び、部分放電開始電圧、消滅電圧が簡単に測定できます。
(4)Ni−Cd電池を使用してる為、AC電源のない場所でも使用可能です。
3.仕様
(1)入力端子
許容最大入力電流(商用周波数電流) | 1A
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入力端子間電圧 | 1V以下
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(2)減衰器
減衰比 | 1/1〜1/500
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連続可変減衰器 | 1/1〜1/3
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減衰率誤差 | 5%以下
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(3)増幅器
同調中心周波数 | 400kHz±5kHz
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同調特性帯域幅(−6dB) | 95±15kHz
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(4)最大放電電荷指示計
感度
PULSE OUTPUT端子10V(100Hz)で指示計フルスケール | 10V
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供試体及び結合コンデンサ共1000pFにおいて、 | 10pC/10V以下
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指示誤差 | ±5%以下
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放電時定数 | 150mS(±20%)
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(5) TO RECORDER端子
PULSE OUTPUT端子10V(100Hz)で出力電圧 | DC5V(±3%)
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供試体及び結合コンデンサ共1000pFにおいて | 10pC/5V以下
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放電時定数(出力パルスの波尾時定数) | 150mS(±20%)
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(6)PULSE OUTPUT端子
非飽和最大出力 | 10Vp以上
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1V出力するのに必要な放電電荷量(減衰器1/1)供試体及び結合コンデンサー共1000pFにおいて | 1pC以下
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最小検出放電電荷 供試体及び結合コンデンサー共1000pFにおいて | 0.2pC以下
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(7)極性切換ゲート
ゲート動作最小充電電流 | 25μA以下
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ゲート位相可変範囲 | ±35゜以上 ±55゜以下
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(8)電源
交流電源 | 50Hz又は60Hz 90〜110V
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内蔵電池の電圧及び容量 | DC12V 1800mAH
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電池放電時間 | 約16時間(PDC-2形計数率計同時使用時は約12時間)
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電池充電時間 | 約16時間
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消費電力 | AC100V(50Hz) CD-5単独使用の時25VA以下
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(9)外形寸法、重量 | 約300mmW×130mmH×250mmL 約6kg
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4.CD-5の測定回路例
ここをクリックしてください。
ご使用状況、ノイズ環境等により様々な測定回路があります。

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